腎臓病の治療を受けられるうえでの注意事項

1. 食事療法の厳守最重要

腎不全の患者さんにとって、食事療法は絶対に必要なものです。
どれほど薬を処方されようと、毎日当院で治療されようと、食事に問題があればその効果はありません。これは、病院での食事指導を必ず守り、実践しなければなりません。どうしても守れないときは、透析をするべきです。

備考

  • タンパク質の制限は必ず指示されていると思いますが、大事なことは、アミノ酸スコアです。
    このスコアの高いものを取り、腎臓の負担を避けるべきです。
  • タンパク質の制限・・・・・・・体重により30~60グラム
  • ナトリウム(食塩)の制限・・6グラム
  • カリウムの制限
  • プリン体の制限

食事の制限は、各患者さんの病名や血液検査の結果により違います。
必ず、主治医や病院の栄養士から指導を受けた内容を厳守してください。
また、当院でもあるレベルまでのアドバイスは致します。

※重要
タンパク質を全く摂らない場合、異化作用により自身の筋肉を減少させて数値は悪化します。
摂らなさすぎもよくないのです。

2. 睡眠時間について

過去のデーターから、極端な睡眠不足が続くと効果が期待できない場合があります。
また、睡眠がとれなくても、腎臓に対しての血流を確保できる点からも横(臥位)になる時間が長いほど悪化が防げると思います。
※徹夜は避けましょう。一晩の徹夜作業で急激に悪化された患者さんがいました。

3. 漢方薬やサプリメントを摂られる際には主治医にご相談を

漢方薬やサプリメントには非常に危険なものもあります。
今現在摂取されている方や、新たに摂取しようと思われる方は必ず主治医にご相談ください。

4. 病院での投薬について重要

全く投薬がない場合もあれば多種の薬を服用されている場合がありますが、
絶対に自己判断で減薬(薬を減らすこと)や断薬(薬を止めること)はしないでください。
生命の危険もありますので、必ず主治医とご相談ください。
当院では、いかなる場合であっても、どのような薬であっても、減薬や断薬の指示は致しません。
ご了承ください。

5. 治療頻度の問題について重要

統計上からも、効果を左右する最大の要件は治療頻度になります。
しかし、患者様にとっての最大の問題もこの治療頻度になっております。
また、遠方からの患者様も一縷の望みを託され治療に来られます。
そのような環境から、当院では必要となる治療頻度はご説明いたしますが、強制をするものではございません。
ただし、現時点におきましては発症期間×クレアチニンの数値により、必要な治療頻度が解ってきました。当院での治療開始当初や、数値が上昇傾向にある場合には必要な治療間隔をお守りくださいますようお願い申し上げます。

6. 病院での検査結果について

治療に際しまして、過去数回分の検査結果をお持ちいただいております。
これにより、治療計画、治療方針を立てております。
また、進行の状況により2か月から2週間に1度病院での検査を受けられると思いますが、必ず検査結果をお持ちいただくようにお願い申し上げます。お持ちいただけない場合には、最善の治療はできないことをご了承ください。

7.シャント作成に関しまして。最重要

クレアチニンやその他の数値が一定以上になった場合、主治医からシャントノ作成を勧められた場合は作成していただきます。
拒否をされた場合には、当院の治療も中止をさせていただきます。シャント作成後すぐの透析はできません。
作成後1か月間でクレアチニンが下がり1~数年の透析遅延されてる方もございます。

8.透析導入に関しまして最重要

やむなく数値が上昇を続け透析導入ラインに到達し、主治医からも勧められた場合には、透析をしていただきます。拒否された場合には、当院の治療も中止させていただきます。
勿論、透析導入後の継続治療は合併症予防の見地からも是非お勧めいたします。

9. 血圧の測定に関しまして

腎臓に対する間接的憎悪因子としましては、
1.食事
2.睡眠
3.血圧
4.尿酸値等

がございます。常に、血圧は自宅で管理していただくようお願いいたします。
高麗手指鍼による腎臓疾患でも、血圧の治療は併用しておりますが、正確な数値が常にわかっていれば、その都度処方を変え最善の治療をすることができます。

10. 高麗手指鍼療法について(透析遅延療法であること)

2015年9月現在、腎不全に至らない慢性腎炎の患者様は、数年間の治療離脱を経ても再発はしておりません。
しかし、腎不全になった場合には当院の治療により完治することはありません。
発症当初であれば、クレアチニン20~30%の低下があり、その数値をいかに維持コントロールするかを目的といたします。治療の頻度とライフスタイルを守っていただけましたら、数年~十数年の透析遅延は十分に可能であると確信しております。

10. 当院での治療システムについて

腎不全の治療の場合クレアチニンの数値が高くなると、一般的な疾患に比べ非常に時間がかかります。
一般的な鍼灸の料金設定は治療時間に比例することが多いのですが、 当院では追加料金をいただくことなく、多種多様な診断法、治療法を駆使しております。 それゆえ、一部患者様には当院副院長及び有資格鍼灸師が担当させていただきますのでご了承ください。治療効果は変わりません。

11. ご予約の取り扱いにつきまして

当院では、原則キャンセル料はお取りいたしておりません。治療もせず、その対価である治療費をいただくわけにはまいりません。多種多様なご事情もおありでしょうし、 御身体の体調がすぐれない場合にはキャンセルをされた方が良い場合もございます。
ただ、そのような場合でも、できるだけお早めにご連絡くださいますようお願い申し上げます。頻繁なキャンセルや、ご連絡なきキャンセルの場合には、その後の治療をお断りいたしております。

12. 治療時刻厳守のお願い

腎不全の治療は非常に特殊な扱いになります。
数回に一度(数値の高い方は毎回)抜針後の検査や、2度目の刺針などがあり、病院の検査前には特に重要になります。遅刻をされた場合には、これらの予定は全てなくなりますのでご了承ください。また、治療は全て副院長か他のスタッフが担当させていただきますので、併せてご了承ください。

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