腎臓病の食事療法

慢性腎炎・慢性腎不全の患者さんにとって、食事療法は絶対に必要なものです。
どれほど薬を処方されようと、どれほど当院で治療されようと、食事に問題があればその効果はありません。

これは、病院での食事指導を必ず守り、実践しなければなりません。
どうしても守れないときは、透析を始めるべきでしょう。

備考

  • タンパク質の制限
    タンパク質の制限は必ず指示されていると思いますが、大事なことは、アミノ酸スコアです。このスコアの高いものを取り、腎臓の負担を避けるべきです。
  • ナトリウム(食塩)の制限
    ナトリウム(食塩)の制限もほとんどの患者さんに指示されていると思います。
    食塩換算量で6グラムが平均です。日本人とって、この塩分制限が非常に大変なことですが、頑張って守ってください。
  • カリウムの制限
    これは野菜や果物に含まれているものです。腎臓が正常であれば、ナトリウムの排泄をしてくれる重要なミネラルですが、腎機能に問題がある高カリウム血漿となり、心機能に問題が生じやすくなります。
  • プリン体の制限
    一般的に尿酸値が上がると「痛風」を連想されると思います。しかし、この結晶は腎臓にも流れていきます。そして、腎臓を傷つけ機能が低下することがわかってきました。尿酸値が高い場合には薬を処方してもらい、日常でもプリン体の少ないものを摂取するようにしましょう。

食事の制限は、各患者さんの病名や血液検査の結果により違います。また、皆様が通院されている病院の医師にも考え方の違いがあります。
必ず、主治医や病院の栄養士から指導を受けた内容を厳守してください。

現在、腎臓病食の宅配や、低たんぱく米も手に入りやすくなりました。
どうしても、価格的には割高になりますが、ご自分で調理できない環境の方は一考の余地があると思います。
また、アマゾンでも低たんぱくの食品も多数出ています。ぜひ活用しましょう。

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